SMモールからひとり48ペソで帰ってきた話
記事のリード文
SMモール。アヤラモールと並んでセブの2大モールのひとつです。
アヤラと比較すると庶民的な価格帯のものも取り扱っているので、地元の人もたくさん訪れます。
いつもパライソからSMモールに行くときはタクシーかGRABという配車アプリを利用します。
よほど渋滞していない限り、ガイサノグランドモールでタクシーを拾ってSMまで行くとだいたい250ペソ前後。GRABはGRABカーだとだいたい315ペソ、GRABタクシーだとメーター価格に配車フィーがプラス30ペソなのでまあ大体300ペソぐらい。
なのですが
今日私がSMモールを出るとき、私の財布の中には紙幣は100ペソ1枚、20ペソ1枚、あとは小銭がじゃらじゃら・・・
・・・・・あれ?(コーヒーとケーキの270ペソを支払いながら)
娘がケーキにぱくついてるのを見ながら平静を装いつつ
小銭を数えてみたところ全部で160ペソある!
まず正直に説明しました。
「ごめん、ママ間違えて帰りのタクシー代使ってこのコーヒーとケーキ食べちゃった」
「(o-o)!?」※ケーキもぐもぐしながらほんとにこの顔してた
「ほかの方法で帰れないかどうか、聞いてみよう!帰り道、ちょっと一緒に冒険してくれる!?」
「いいよ!」
タクシーに乗れないしハバルハバルも無理(そもそも子どもとハバルハバルは怖くて無理)、橋を渡らないといけないからトライシクルは無理・・・そうするとジプニー?・・・こんな時に限ってiPhoneの充電は切れてしまい、連絡や検索も不可!
1ガードマンに聞いてみた
「マクタンのガイサノグランドモールに行きたいんだけど、タクシー以外に行く方法はある?」
「タクシーでしょ。」
「うーん、ほかの方法はないかな?」
「MY BUS は?トライしてみれば」
ガードマンのおにいちゃん、ずっとスマホでゲームしながらも教えてくれた!
2 MYBUSに乗る
MY BUSというのはいわゆる路線バス。ひと区間10ペソからで、先日空港からアイランドモールに行くとき乗ったことがあったので、何とかなるかも!と少し安心しながら乗り場へ。
先にチケットを買う仕組みなので、チケット売り場のお姉さんに聞いてみたところ、マクタンに行くにはW2のエアポートにいくバスに乗ってね、とのこと。
チケットはSMからエアポートまで40ペソ。子どもは学割で32ペソでした。
「5歳なんだけどスチューデントチケット必要?」と聞いたら必要とのこと。
で、チケットを買いながら「グランドモールに行きたいんだけど・・・」と再度質問。
「セーブモアで降りてジプニーに2回乗ってそれからトライシクルじゃない?」
とのこと。よし、大丈夫。
チケットをドライバーに渡しながら、「グランドモールに行きたいんだけど」と3度目の質問。
「グランドモール・・・じゃあセーブモアで降りて、ジプニーでタミヤまで行くんだ。そこからトライシクルだね」よしよし、合ってる!
セーブモアってたしかダイビングセンターの方かな、まああの辺まで行ければなんとかなるかな~、タミヤも聞いたことあるしな~、という感じで乗車(ほんとは全然違うんだけど、地図が頭に入ってなくて知ってる地名が出てきたので安心したのでした)。
そして揺られることおそらく40分ぐらいでしょうか。途中自分の睡魔とぼこぼこの殴り合いをしながら(私は昔から車に乗ったら5分もせず寝てしまう子どもだったので、セブで乗り物に乗って寝ないというのが結構なハードルなのでした)、セブ国際空港まで来ました。そしたらドライバーが
「おーい、ここで降りて~」というのです。
あれ?空港なの?セーブモアは?と思って混乱しましたが、とはいえ空港だし、ここから孵る何らかの手段はあろうと思って下車。
「ジプニー乗る場所はどこですか?」と何度か聞きながら(そのたびにハア!?と聞き返されながら)、何の表示もない場所で地元の人たちが並んでる場所に到着。一番後ろに並んでたお姉さんに
「これってジプニーのライン?」と聞くと「そうそう」と教えてくれました。
「タミヤまでジプニーに乗って行きたいんだけど・・・」
「あー、タミヤに行くならメインロードで一回ジプニー乗り換えるの」
「OKわかった、それぞれいくらかな?」
「多分、メインロードまでが7ペソで、そこからタミヤまでが7…8ペソ?かな」
「ありがとう!」
こんな感じで側面にも行先が書いてある(絶対無許可の猫も描いてある)
そして待つこと10分。ジプニーに乗りこみました。
ジプニーの乗り方は慣れてしまえば簡単で、乗って座ったら運転席のおっちゃんに料金を渡します。だいたい、行きたいところを言って20ペソくらい渡すと、おつりがあれば帰ってきます。7ペソ~10ペソとかなのかなあ。
ぎゅうぎゅうでおじちゃんに直接渡せないときは、隣の人に渡して、バケツリレー的に運賃を払います。
何度か乗車していますが、あまり変な人はいなくて、料金はちゃんと運転手に渡してくれるし、降りる場所も教えてくれたりします。
とはいえ多分ラッキーだっただけだし、どこにでも変な人はいますし、スリもいないわけじゃないので、貴重品の管理はしっかりしておくことが大原則です。
というわけで、一番運転席よりの席に座れたので、運転手のおじちゃんに直接聞きました。
「タミヤに行きたいんだけど、どこで降りればいいの?」
「あ~メインロードで乗り換えだ」
「7ペソでいい?」「シギシギ」
というわけで無事乗車。ジプニーが困るところは乗車席の位置が高いため、今どの辺を走ってるのかわからなめちゃくちゃ背を屈めないと外の景色が見えない仕様の車が多いんです。そもそも軽トラの改造車?だから。
ジプニーに乗車するときはこんな感じで毎回のほぼ乗車率100%
結構不安な面持ちでいたけど、降りるべき場所に来たら
「あ~ここで降りろ~そいでここ(フロントガラスにかけてある行先の札を指しながら)にTAMIYAって書いてあるやつに乗るんだぞ」
「オッケーわかった!サランマー!」
おじちゃんお周りのお客さんも優しかった(子連れだから、というのが大きいと思う)。
ジプニーはフロントガラスの助手席側にフダがかけてあって、そこに行き先が書いてある。難易度たかい
で、降りたらガイサノマクタンモールの前でした。おお、ここがメインロードなのね・・・!モールとは反対車線のところ。
ジプニーに乗るのが難しいのは、ジプニーが停車する場所がだいたい決まってるみたいなんだけど、表示も何もないこと。
今日は祝日だったこともあって、露店がたくさん出てる。フルーツを買ったり、煎り豆をかったりしている人たち。なんでかサンダルを路上に並べて売っている人たち。祝日の夕方、夕焼けがまぶしい。そこへひっきりなしにジプニーが停まっては人が乗り降りしてまた発車していきます。
タミヤ行きはなかなかないなあと思っていると
タクシー乗り場によくいる「おまえどこ行くんだ」おじさんの登場。
「おまえどこいくんだ」「タミヤ」
おじさんは「タミヤ・・・」とつぶやいた後、来たジプニーの行先を告げるおじさんに変身しました。
「はいきたよメルカドーメルカド―カドーカドー!!!」
「つぎはメプサーメプサメプサ」
上野のアメ横の呼び込みを思い出すだみ声。
「タミヤ!!!!!!!タミヤ!!!!!」
どうやら私たちの乗るタミヤ行きのジプニーが来たみたい。
そして助手席を空けてくれた。私たちが乗ると助手席の開きっぱなしの窓から手を入れてきて、運転手が1ペソ渡していた。
タクシーの場合も、どういう仕組みかいまいちわからないけど、そうして客を連れてくるといくらか貰える仕組みであるらしいです。
ちなみにジプニーは(多分優先席っぽいんだけど)空いていれば助手席も乗れます。
日差しがすっごい暑いけど、一人で座れる面では快適です。
乗ってからまた確認。しつこいほどに確認。
「グランドモールに行きたいんだけどタミヤでいいのかな?」
運転手のおじちゃんは無言でうなずいてくれたので、これで多分大丈夫。
後日撮影したTAMIYAのジプニー乗り場
そして、ジプニーとトライシクルがたくさん止まっている場所に到着。
ここ?ここ。とアイコンタクトで会話して、降りました。
TAMIYA、それは日本の模型メーカータミヤの工場がある場所です。アウトレットの店舗が何店舗かと、ロビンソンというすこし高級なスーパー、それからフィリピンの国民食ジョリビーやマック、開放感のあるダイニングバーなんかがあります。
こっここ知ってる・・・!(安堵)(脱力)(しかし)(パライソに帰るまでが冒険)
そしてサットゥンガン行きのトライシクルでパライソまで帰ってきたのです。
結果・・・
MY BUS 大人40ペソ、子ども32ペソ
ジプニー 大人7ペソ・8ペソ(子どもは抱っこしてたからかノーカウント)
トライシクル 大人8ペソ(同じく抱っこしてたから子どもはノーカウント)
合計95ペソで無事にパライソに帰り着きました。教訓
コーヒーとケーキを買うときはいくらお腹が空いていても一度お財布の中身を確認しよう!
というのは冗談ですが、ほんとに気をつけようと思いました。。。